2017年3月29日水曜日

今治いろいろ

こんばんは。バイクカフェ カイエンドーです。
だいぶ春めいてきて花粉も良く飛んでますね。

今治市はしまなみ海道のイメージが強いですが、他にも色々面白いお店があります。
今日はそんなお店の一つ、オオカミ珈琲さんにお邪魔してきました。
季節限定のいちごプリンと柑橘パフェがあるみたいですよ!

帰りには大西町の古道具屋さん、ONSAさんにお邪魔してきました!
築90年、とても良い雰囲気の古民家です。

良い感じのアイテムが所狭しと並んだ店内、建物以外はほぼ全て売り物だそうです!
テーブルがとても安かったので次回は車で行かねばなあと思っております。

で、購入してきたガラス瓶です。白いガラスは良いですね。とても良いです。
外側は昔のガラスらしい微細な凹凸がありますが、
内側は研磨されたかのようになめらかです。
化粧品か薬の瓶でしょうか?
誰が前の持ち主か、どういう風に使われてきたのか、出てきた経緯など、
その経歴に思いを馳せるのもまた古道具の楽しみだと思います。
瓶は当店のどこかにありますので是非探してみてください。

本文とあまり関係ないですが、菊間町と大西町の境にあるこの建物群、
「ザ・工場」という佇まいが気になっております。
196号を通るときに毎回気になっている建物です。
屋根が工場っぽいスレートやトタン葺きではなく本瓦なのもポイントが高いですね。
情報、お待ちしております。

2017年3月26日日曜日

3月のイベント報告等々

こんばんは。バイクカフェ カイエンドーです。
3月のイベント色々の報告です。

当店は3/18に行われましたブルベ、BRM318のゴール、
3/19のBRM319スタート地点になりました。
詳細はAJ広島様でご確認いただけます。
呉-松山間200km、ご参加の皆様お疲れ様でした!
AJ広島のスタッフの皆様、準備などありがとうございました。
(19日朝は完全に寝ぼけていて申し訳ありませんでした)

さて翌日3/20は三津の日のイベントが行われました!

普段では見られないレベルの人出でした!


さて最後になりましたが当店のイベントでございます!
4月走行会のお知らせです。
【日時】4/16(日)10:00-14:00
【場所】興居島
島の南側を一週します。小富士山からの眺めは格別です!
お昼はしまのテーブルさんに行きます。
参加費は無料ですので、往復フェリー代680円とお昼代をお持ちください。

参加ご希望の方は当店メール caiendobikes@gmail.comまで、
またはFacebookページ、Twitterで「参加希望!」とお知らせください!

なお、1周年セールは4/2(日)まで行っております。
完成車は20%オフ、その他アクセサリ、パーツなどは15%オフです。
新規注文分も含みますのでこの機会をお見逃し無く!

さらに4/3(月)以降にも新企画を計画中です。ご期待ください!

2017年3月14日火曜日

1周年セール!

こんにちは。バイクカフェ カイエンドーです。


当店もついに1周年を迎えることができました。
これもひとえに皆様のおかげです。本当にありがとうございました。
そこで記念セールを行います!

創業100年まであと99年セール!

完成車 → 20%オフ!
その他パーツ → 15%オフ!
期間は4/2(日)までとなります。


いずれも表示価格からの値下げになります。
もちろん新規ご注文分にも適用となります!

この機会をお見逃しなく!

2017年3月11日土曜日

スチールフレームを選ぶ理由

こんばんは。バイクカフェ カイエンドーです。
当店のポリシーは鉄の自転車と旅の自転車です。
旅の自転車はともかく、スチールフレームという古い材質の自転車に
21世紀の今、乗る理由とはなんでしょうか。

鉄の自転車 Elios Viaggio と旅の自転車 ARAYA Federal

結論から言いますが理由は2つあります。
1. 耐久性の高さ
2. 乗り味の良さ
そして初心者の方にこそ鉄の自転車に乗って頂きたいと考えています。
(フレーム材質としての鉄はCrMo鋼をはじめ多くの種類がありますが、
ここではすべてまとめて鉄と表記します)

1. 耐久性の高さ

鉄のフレームは耐久性が高いため、非常に長く乗り続けることができます。
愛車と永くつきあいたいと考える方は鉄を選べば間違いありません。
CrMo鋼やハイテン鋼は、事故や衝突などで大きな力が加わらない限り
半永久的に使えます。(オーナーの寿命が先に来ます)

鉄フレームは昔からある枯れた技術ですので、陳腐化することもありません。
最新スペックのハイブリッドカーは10年後にはただの旧式ですが、
50年前のクラシックカーは10年後もクラシックカーのままで価値は下がりません。
(むしろヴィンテージが深まり価値は上がります!)
鉄の自転車も似たようなところがあります。

ロードバイクの本場、イタリアでは古い自転車が当たり前の様に走っています。
左は70~80年代頃のビアンキ、右は1936年のレストア待ち自転車に乗ってご満悦な店長です。
たまたま通りかかったおじさんが乗っているのは若かりし頃に買ったビアンキだそうです。
プロムナードバーがイカす40年モノ!
(上の写真はブレシアから南、人口1万人程度の静かな田舎街で撮ったものです。)

また、万一クラックが入ったり、フレームが曲がったりしても
溶接や修復作業である程度までなら修理できるのが鉄の特徴です。

なお、ここから先は別に読まなくてもよい技術的な内容は小さく書いています。
興味の無い方は読み飛ばしてください。
(自転車は技術者によって理論的に設計されていますので、それを読み解くには
きちんとした学術的な解釈が必要だと私は考えているためです。)

 鉄は疲労限が明確にわかる金属ですが、アルミ合金では明確な値がないとされています。
 数年乗ったアルミフレームが急に破断したという例は割とよくある話です。
 鉄フレームも疲労で破壊しないわけではありません。20年ほど前の軽量レーシングフレームに
 ペダリングスキルの高いライダーが乗って、チェーンステー付け根にクラックが入ったものは
 実際に目にしたこともありますし、何件か聞いたこともあります。

 また、カーボンフレームはC/Cコンポジットであり、焼成によって強化材である
 炭素繊維をグラファイト化させて母材の樹脂を炭化させます。
 母材も一部はグラファイト化しますが不完全ですので、繰り返し応力下における
 母材-強化材間での剥離による破壊という、複合材料の本質的欠点は避けられません。
 全ての炭素原子が共有結合で強固にグラファイト化したフレームが作られれば解決しますが、
 それはまだしばらく先の話でしょう。
 鉄には疲労に強く強度に優れた材料であるという力学的優位性があります。
 それゆえに長期間にわたって使い続けることができるのです。

錆に弱い?

鉄が錆に弱いというのも半分正解、半分誤解です。
確かに鉄は錆びます。錆びますが、鉄の赤錆の下には
黒錆が生成されていることが多いです。
マンホールのフタや校庭の鉄棒のような黒い錆です。
この黒錆は非常に強固で、内部まで錆が進行することを防いでくれます。
この黒錆の下は鉄の地金が綺麗な状態で保たれています。
また、CrMo鋼は配合によっては非常に耐食性に優れた合金です。
通常の鉄よりは遙かに錆に対して強くなっています。
ただし赤錆には保護性能は無いため、赤錆が生じたら真鍮ブラシや錆取り剤で
こまめに取り除き、塗装などで錆を防止するとよいでしょう。

 鉄の錆で一番問題なのは、水酸化鉄(赤錆)が酸化鉄(II, III)(黒錆)になる際に
 遊離した一部の水素原子が金属鉄中に固溶し、水素脆化の原因となることでしょう。
 もっとも、MTBのように強い衝撃が加わるのでなければそこまで問題にはなりません。
 不動態被膜ができた鉄は腐食には大変強いのはご存じの通りです。

逆に、フレームに使われる高強度アルミ合金(7000系や6000系)は、
錆(腐食)に非常に弱い金属です。アルミは錆びると白い粉状になります。
また、アルミの錆は鉄の黒錆のように表面だけでは止まりません。
内部にどんどん進行します。
また、錆も白いため見分けが付きにくいので発見が遅れることもあります。
折れたりしたアルミフレームの原因のほとんどが錆に起因するものです。
(折れたサスペンションのインナーチューブを何回か見たことがありますが、
どれも見事に腐食していました。)

しかし、海水に浸けたり潮風が当たる海沿いで保管するとさすがに鉄でも持ちません。
カバーをかけましょう・・・

 こちらは腐食したアルミ製チェーンリング
 腐食がリングの内部まで進行してしまっています。
 層状になっているのは、鍛造で作られたリングに粒界腐食が支配的に進行したため
 考えられます。
 アルミの酸化皮膜であるアルマイトも耐食性を有しますが、酸化アルミは
 酸素透過性が高いため、陽極酸化などで意図的に厚く作られたアルマイト以外の耐食性は
 あまり当てにならないと考えてよいでしょう。

 アルミフレームの場合には、特に応力腐食割れによる破壊も要注意です。
 SCCによるき裂進展と弾性域の狭さで異常が現れる前に破壊してしまいます。
 腐食という材料に起因する化学的特性でも鉄には優位性があるのです。
 (尤も、カーボンはそもそも錆や腐食とは無縁ですね!)

 なお、日本の金属工学者、本多光太郎先生は「鐵は金の王なる哉」と評しました。
 人類とのつきあいの長さ、多岐にわたる用途を考えるとまさに鉄は金属の王者であり、
 鉄系合金に蓄積されたノウハウや新発見はまだまだ続くと私は考えています。

2. 乗り味の良さ

これに関しては個人の好みの問題ですので、あまり多くは書きません。
オーディオの音質だとか、カメラの写りのような問題になってしまいます。
ただ、あるメーカーではカーボンフレームを設計する際に、鉄に近い乗り味に
するということは聞いたことがあります。

 フレームにおいてはペダリングする際の横方向のたわみが重要で、
 このたわみがペダリングを妨げないフレームは乗っていて疲れない、
 また加速性や走行性能に優れたフレームとして現れます。
 巡航しているライダーにぴったりくっついてシートステーをよく観察すると、ペダリングに合せて
 左右にフレームがたわんでいるのがわかります。カーボンと鉄フレームで顕著です。
 鉄よりヤング率が相対的に高く剛性の高いアルミではこのたわみが小さくなります。
 アルミフレームが硬いと言われるゆえんはこの小さいたわみにあります。
 カーボンフレームが鉄の乗り味を模しているのはこの点を意図しているためでしょう。

 また、鉄フレームの乗り味で振動吸収性のみしか触れられない事がありますが、
 ペダリングに対するたわみの方が重要です。
 路面からの振動吸収性はホイールとタイヤ空気圧の寄与するところも大きいからです。

 尤も、私はMTBではクイックなハンドリングと軽量さ、即応性が重要であると考えていますので、
 MTBはアルミフレーム派です。路面からの振動はサスペンションとタイヤで吸収できますし、
 そもそも路面状況に対応するのはライダーの技量です。

細かい点はともかく、レースで勝つには軽量で高性能なカーボンフレーム一択です。
ですが、全ての人がレースに出るわけではありませんし、
安くなったとは言え10万円を軽く越えるカーボン完成車はまだまだ高価です。

現在、MTBでもリアサスペンション車がレースでは優位ですが、
楽しく走るならばフロントサスのみ、というのが共通認識だと思います。
オンロードの自転車でも同じ状況になると私は思っています。

また、現在カーボンフレームやアルミフレームに乗っている方も鉄に乗り換えると、
改めてカーボンやアルミの良さを再認識できると思います。
これもまた楽しい点だと思います。
それぞれの材料にはそれぞれの良さがあります。

初心者こそ鉄!

と言うわけで、以上の良い点を踏まえて、
私は初めてロードバイク・クロスバイクに乗る人にこそ
鉄フレームに乗ってもらいたいと思っています。
それはなぜでしょうか。
一つはフレーム設計やパーツの進化で、昔ほど鉄の自転車が重くないためです。
10万円以下で10kg台を切るスチールフレーム完成車も珍しくありません。
初心者でもスポーツバイクの性能を感じて頂ける軽量性能です。

そしてもう一つ、自転車にハマると確実に2台目を買うからです。
2台目に買う自転車は軽量なカーボンロードかもしれません。
休日だけでなく平日にも練習し、レースに参戦するようになるかも知れません。
また、チームメンバーとヒルクライムのタイムを競ったりすることもあるでしょう。
そうなるとあなたの一台目のスチールフレームは、日常のアシとして通勤車に、
または物置の奥で眠りにつくかもしれません。
通勤車になった場合には、エントリークラスの車種は拡張性が高いため
キャリアやフェンダーを付けて活躍することでしょう。
物置の奥に眠ったとしても、鉄のフレームは陳腐化しません。
もしあなたが10年後にまた鉄の自転車に乗りたいと思った時、
そこには10年前と変わらない価値を持つ鉄の自転車があるわけです。
最新コンポーネントを装着しても良いでしょうし、
10年前と変わらない、初めてのスポーツバイクの感動を思い出しても良いでしょう。
(ただしあなたは10年分老いてしまっています!無理は禁物です)

ずっとオーナーとともにあり続けられるのが鉄フレームの良さなのです。
だからこそ初めての1台が鉄フレームというのは幸せなことだと思います。
ぜひ、鉄の自転車に乗ってください。

2017年3月5日日曜日

3月のお知らせ!

こんばんは。バイクカフェ カイエンドーです。
さて3月は去るとは言ったもので、気がつけばもう2週目ですね。
3月も走行会は行います!
【日時】3/19(日)10:00-14:00
【場所】興居島
島の南側を一週します。小富士山からの眺めは格別です!
お昼はしまのテーブルさんに行きます。
参加費は無料ですので、往復フェリー代680円とお昼代をお持ちください。

参加ご希望の方は当店メール caiendobikes@gmail.comまで、
またはFacebookページ、Twitterで「参加希望!」とお知らせください!

RALEIGH Carlton A ¥98,000

さてさてカールトンシリーズの末弟ことカールトンAですが、
今年モデルからなんとまさかのSora9速になりました!
しかもこの価格で2ピースクランクになりました!これは相当大きいアドバンテージです。
9速で2ピースクランクとはシマノ、流石

あまりにびっくりしたので仕入れてしまいました!
色もとても華やかで派手すぎない赤でgoodです。
エントリークラスのCrMoロードとしては圧倒的コストパフォーマンスです。
ぜひ現物をご覧ください!

Calamita Ciao改 ¥115,000

ところでCiaoはノーマルではダブルレバー仕様ですが、より乗りやすさを追求し
Soraのデュアルコントロールレバーに変更しました!
この構成でもギリギリ8kg台、CrMoロードとしては超軽量級です。
永く乗るにはオススメの一台です。

左:3500系Sora(旧)
右:3000系Sora(新)

CiaoにSoraのレバーを付けていて気づいたのですが、
今年の新しいSoraはシフトケーブルが中通しになりました。
外装デザインも上位機種を踏襲したデザインになっており、エントリークラスを
感じさせない上質な外観です。
Ciaoも3000系にしようかと思いましたが、フロントディレイラーは新旧で
互換性がないので旧型3500系にしています。
(前回ディレイラーはぶら下がってるだけとか書きましたが、引き量による互換性はあります)
しかも9速コンポでも外部ベアリング式の2ピースクランクとはシマノは本気ですね。
シマノ下位グレードは昔はとても酷かったのですが(値段相応とも言える)、
最近は相当良いですね。
店長は昔からSRAM派ですが、9速以下のシマノは大好きです。特に8速とか8速
(本来ショップとしては9速以下でキャッキャしてないで9100系Dura-Aceとかの情報を載せるべきなんでしょうけど・・・)

こちらは特価車情報です。
2016 RMB Fusion910 ¥89000→¥71,200

カナディアンバイクの頂点(誰がなんと言おうと!)、RMBです。
こちらFusionシリーズは29インチ、シマノ9速ですので、
細身のタイヤとドロップバー、Soraのレバーで高速グラベルマシンに仕上げても
面白いと思います。
1台限りですのでお早めにどうぞ!


2017年3月3日金曜日

続8速のすゝめ

こんばんは。バイクカフェ カイエンドーです。
さて昨日の追記です。

「8速の利点は分かったけど、見た目がショボい!」
「今時スクエアテーパー軸のBBとか無いわ」
という声が聞こえてきそうです。

確かに8速の見た目は安っぽいです。(というか実際安いですし・・・)
フレームは自転車の命ですが、ドライブトレインは自転車の顔と言えます。
見た目にもこだわりたいところです。

そこでこちらの写真をご覧ください
こちらは当店でレストアした車両のRDです。
現行の105、RD-5800が付いています。
スプロケットの枚数を数えてください。
7枚ですね?
こちらは7速に現行11速のRDのみを使っています。

ディレイラーはぶら下がっているだけで、ワイヤーを引くシフター側で
制御しているということを以前書きました
ですので、プーリーにチェーンが通ればこういうことができます。
もちろん、変速性能は現行105で揃えた時よりも劣りますが、
8速のRDと比較すればそれほど体感できるものではありません。
(どちらかというと変速がバチッと決まるまで調整する私が辛いわけで・・・)

さてもう一つ、BBの問題です。
現行の上位グレードはほぼ全て外部ベアリング式のBBになっています。
伝統的なスクエアテーパー軸のBBと比較すると、剛性と軽さは圧倒的に優れています。
また、クランク回りの異音のトラブルも激減します。(これは大きいです!)
古いクランクを使いたいという以外でスクエアテーパーBBを使う理由は皆無だと
私は考えています。

しかし8速にはこの外部式BBがありません。
そこで、9速のクランクセットをそのまま使います。

シマノ FC-M590 当店価格¥8,900
1世代前のDeoreです

8速のギア厚みは1.8mm、9速は1.78mmです。
この0.02mmの違いですが、実は問題なく使えます。
チェーンラインにも問題がありません。
(サードパーティ製のチェーンリングには7-9速対応と書かれていたりします)
1世代前のDeoreが未だに生産されているのは、シマノも分かってやっている気がします。

もちろん、10速以上のクランクのチェーンリングを8速用に付け替えても
問題ありませんが、めんどくさいので9速用をそのまま使うと楽です。

MTBベースの車種でチェーンラインが50mmの場合にはDeoreを、
ロードの場合にはSoraを使うと良いですね。
9速のチェーンリングはだいたい鉄製なので耐摩耗性に優れていますが、
より高い耐久性が欲しい場合には、8速用のものを用意すると良いでしょう。

というわけで、レースに使わない普段乗りや通勤車は
8速で安価に揃えつつ、こだわるところはこだわるという上手なコストのかけ方が
お財布にやさしくしかも満足度も高いかと思います。

さて浮いたお金の使い道ですが、奥様がいらっしゃる方は花を買って帰るとか、
良いレストランでお食事するなどすれば自転車用の予算が増えるかもしれません。

なお当店でヘルメットなどを購入して頂けると
店長が泣いて喜ぶのでご参考までに。

2017年3月1日水曜日

8速のすゝめ

こんばんは。バイクカフェ カイエンドーです。
早いものでもう3月ですね。今月も恒例の走行会を行います!
3/19(日)、場所は決まり次第ご連絡します。

さて本日は8速コンポーネントのお話です。
エントリーモデル、または廉価モデルとして認識されている8速ですが、
実は隠れた利点があり未だに現役バリバリなのです。
上位グレードを使う皆さんほど気づかない隠れた(?)利点をご紹介したいと思います。

8速コンポの雄、クラリス

<1. 安い>
とにかく安いのが特徴です。
例えば、チェーン・スプロケット・チェーンリングは消耗品ですが、
8速だと定価で¥5,618です。
内訳 チェーン ¥1,117
   スプロケット ¥2,851
   チェーンホイール ¥1,650

11速になった105でこの3つを交換しようとすると、
定価で¥15,176かかります。
内訳 チェーンCN-HG600 ¥3500
   スプロケット ¥5,290
   チェーンリング ¥6,386

8速だとなんと三分の一です。

<2. 丈夫>
エントリークラスの宿命、安い代わりに重いのが今の8速コンポです。
重いのは安い鉄を積極的に使っているからです。
そしてすべてが分厚くできています(10、11速と比べて)。
例えば、スプロケット1枚の厚さはシマノ8速で1.8mm、
10、11速で1.6mmです。10%も厚さが異なります。
厚い分耐摩耗性が高いのが8速です。
また、チェーンリングもアルミ合金ではなく重い鉄ですが、
その分耐久性は高くなっています。

ちなみに上は新品、下は走行距離数万kmのクラリスRD
消耗したプーリーに注目です!
ここまで来れば文字通り「使い切った」というところですね!

また、メンテ不足でも雨に当たって錆びても比較的きちんと動いてくれます。
レース向けの上位グレードはそういう点では弱かったりします。

<欠点>
重い。
ついでに見た目が安っぽい。(実際安いわけで・・・)
さらに言うと、きちんと調整されていないと変速がスムーズではありません。
細かい精度がやはり上位に劣るため、きちんと調整されていても
変速や動作のなめらかさと剛性は上位グレードとは比較になりません。

<では何に使えば良いの?>
◆通勤車
毎日のアシとして使う通勤車には、高価なコンポより
安価で丈夫な8速がオススメです。
レース用以外の通勤車をコスパの良い8速で組上げるのはアリですね。

◆長距離ツーリング
日本1周のような超長距離には断然8速です。
チェーンのメンテナンスを怠ると、スプロケやチェーンリングが一気に摩耗しますが、
8速なら耐久性が高いのでそこまで気にする必要性はありません。
いつでもメンテができるわけではない長距離にはオススメです。
また、チェーンはホームセンターでも売られており入手性も高いです。

通勤から長距離まで、店長お気に入りのアラヤ フェデラル
8時間以上自転車から離れると死んでしまう店長のような人は
雨だろうが何だろうが乗れるこういうのが1台あると助かります。

ちなみに、黒い色が嫌がられる8速チェーン(CN-HG40)ですが、
CN-HG71はメッキプレート仕様、KMCのZ7はカラー展開もあります。
まだまだラインナップ豊富

かつては8速コンポは最新鋭でした。今から15年ほど前でしょうか。
当時の8速XTでレースに参戦していた記憶があります。
それから15年が経過し、技術的にこなれた8速はレースの第一線からは引いたものの、
タフな日常使いの自転車に、また長距離ライドにまだまだ現役です。
(店長の方を見ないでください)

というわけで、まだまだ現役な8速(と店長)です。
レース用は11速、普段使いは8速と、ハレとケでバイクを使い分けるのもまた
賢い使い方かもしれません。
通勤用のセカンドバイク、長距離ツーリング車は当店の得意とするところです!
ご来店お待ちしております!

あっ、もちろん11速レース向けロードバイク、MTBのご用命も承っております!